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風景夢譚

楽しく学んだ歳時記の忘備録

6.雑節「彼岸」:心の衣更え

二十四節気、七十二候につづいての雑節「彼岸」です。

雑節の詳細はリンクのNOP PLANT A TREE PLANT LOVE>二十四節気・七十二候>雑節の解説を訪ねていただき、ここでは二十四節気の他に、季節を知らせるために暦に記載されている雑節の中の彼岸に触れてみたいと思います。

ご存知のように春分と秋分を中心とした7日間で、この期間にお墓参りをすることが多いでしょう。

定年退職前に余市町に移り住んでから小樽市に転居した今は、彼岸とは関係なく6月から8月に札幌市・小樽市余市町にあるお墓の掃除とお参りに年二度ないし一度出かけます。

両親やご先祖様、親戚のお方の来世における安泰を祈り、肉親の近況報告と無事お墓詣りできたことの感謝とお礼をしています。

このことが私の心の衣更えとなり、新たな気持ちで生活するうえで大事なこととなっています。

余市に暮らしていた2005年5月14日、札幌へ朝早くから映画を見に行きました。

早朝の余市川:2005年5月14日撮影

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 札幌駅から地下鉄に乗り換え、すぐに少年に席を譲られて、うれしくもあり、もう譲られる年に見えるのかとの思いがありました。

私のもう一つのブログ「風景の日記」(2005年5月14日:余市川の春:早朝)を左のリンクから訪ねていただければと思います。

この時は「やはり歳かな」と思ったものです、でもほほえましい思い出でした。

映画は「交渉人真下正義」と「キングダム・オブ・ヘブン」でした。

もう一つの思い出は、定年退職後の65歳の誕生日前に介護保険料のお知らせが来たことです。

この時はほほえましい思いはなく、お役所公認の高齢者になったなと急に老け込むような思いでした。

後期高齢者は75歳以上の方で、後期高齢者医療制度は75歳以上の方と65歳~74歳で一定の障害がある方が対象のようです。

後期があるのですから前期や中期もあるのだろうか。

どうやら現在が前期・中期であるらしい。

年金から介護保険料が差し引かれて、年金が支給されるので、その分減額されて年金が支給されることになります。

ただ、「介護保険を納めなさい、もうじき後期高齢者ですよ」と通告されたような感じでした。

そうだ「介護保険被保険証」が送(贈)られてきました。丁寧な文書とともに。 

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いや、雑節の記載でした。わき道にそれました。

雑節と呼ばれるわけは、その起源が中国古代に起きた陰陽五行説に基づく迷信的なものや、日本の農業や漁業の体験から作り出された実用的なものなど由来や性格が雑多であるためであるらしい。

雑という漢字を手持ちの二冊の辞書で調べると以下のようです。

  • 白川静(2006)常用辞解 平凡社
  • 鎌田正・米山寅太郎(1989)漢語林 大修館書店
  1. 集まるの意味を持つ字であるらしい
  2. 衣を染めるのに、多くの種類の草木の染め汁を使ったのでさまざまな色合いの衣ができた。多くの色が集まりまじることを雑という。
  3. 雑多なものは価値がひくいものとされ、「いやしい」の意味となる。
  4. 用例として「雑学な知識」、雑居、雑業、雑木、粗雑、乱雑、雑役、雑家、雑技、雑文、雑録、雑用、雑然などなどです。

雑という漢字には、あまり良い意味がないような気がします。

ただ、両辞書とも「雑歌」は取り上げていないのです。

万葉集の大きな分類である雑歌・相聞歌・挽歌のうちの一つです。

そして、巻1・1の歌は雑歌で、雑歌の命名がいい加減でないことを示していると万葉集ハンドブック(古橋信孝氏著「万葉集の用語」で:工藤一臣編 三省堂 1999)では記載しています。

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大雑把に要約すると以下のようになります。

  1. たぶん「くさぐさの歌」とでも訓(よ)むのだろう。
  2. 巻1・1の歌は、雄略天皇の春の野遊びの歌で、
  3. そのあとに国見歌・遊猟の歌・旅の歌・宴の歌というように続く。
  4. これらの歌はまず天皇とその周辺のものだから、雑歌はまず公的な歌だと考えてよいだろう。
  5. ただ対の関係で私的な歌もある(あの有名な天武天皇額田王の贈答歌)。
  6. などでその他略

雑という漢字は、雑多なという意味で理解してきたのですが、万葉集の雑歌を考慮すると理解できない面があるのです。

それで、雑節の雑も「雑多」という意味しかないのだろうかと疑問に思ったのです。

(文章が雑多で、粗雑な雑文だ)

(え、そんな、このブログである雑記帳・忘備録に少し気を使ってよ。褒められてのびるのだから)

「くさぐさの節」という意味で使ったのでないだろうか。

雑多という意味では無いような気がするのですが。

万葉集と同じように公的な用語として用いたのではないかと推測・推定するのです。

本当は、万葉集は怖ろしいんですよ。 

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(怖ろしくなかった? )