風景夢譚

楽しく学んだ歳時記の忘備録

58.処暑四十一候次候:天地始粛(てんちはじめてさむし・てんちはじめてしゅくす)

新暦2014年8月28日から9月1日で、

候の意味は、ようやく暑さが鎮まる・

天地の気が粛然として万物があらたまるころのようです。

朝晩の気温を体感していると暑さも鎮まり、

もう秋だなと往く夏を惜しんでいます。

日本人が虫の声を左脳で、欧米人は右脳で聴いているのだそうです。

左脳は音楽や言葉を聞くので、日本人にはいいなと感傷的に思うのだそうです。

季の虫:松虫、季の果実:梨・柿、木の花:朝顔(桔梗・朝顔木槿

季の歌:「朝顔は 朝露おいて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけれ」 作者不詳 万葉集巻10・2104

朝顔の花は朝露に濡れて咲くというが、夕日の影に見える姿こそ、いっそう美しく咲くのですね) 

朝夕どちらの花も美しいのでしょう。

花を鑑賞する人の心の受け止めかたのような気がします。

何か心に迷いや悩みがあるとき、ホッとしたり、

反対に美しいと感じないこともあるのでないのでしょうか。

朝顔は、奈良時代後期に中国から渡来したらしいのですが、

渡来平安時代とする説もあるようです。

渡来が平安時代とすると万葉集に詠まれている「朝顔」は、

「桔梗」ではないでしょうか。

また、木槿や昼顔とするなど諸説があるようです。

現在、牧野富太郎氏の桔梗説が最も有力視されています。

集中五首詠まれていて、五首とも桔梗とするのが定説のようです。

西川廉行氏は、アサガオ一首、ムクゲ一首、キキョウ三首と考えているようです。

このことは、北海道に咲く万葉集の花の中の「あさがお」に記載しています。

画像は今朝(2014年8月28日)撮ったものです。

夏から咲きだし、もう長いこと庭に咲いています。

花は咲き始めと朝露のころが一番きれいとの思い込みがあるようです。

朝露を期待したのですが、外れました。

桔梗は、子供のころ庭に咲いていたなと思い出します。

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庭では、額の花

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白花駒草

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独逸鈴蘭の赤い実

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一方、裏山では

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大姥百合の凛とした姿が目立ちます。

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これから暑くもなく、寒くもない短い秋ですね。

道内では、柿は自生してないので、

真っ赤な柿の実のなった風景に憧れます。

高校の修学旅行で見た柿の実のなる風景は、忘れているのですが、

風景に感激したことは覚えています。

もう一度見てみたいなと思います。

日本原産の柿は、万葉集に詠まれているのだろうか。

海外で「KAKI」の名で世界中の人に愛されているといいます。

梨は、登呂遺跡に種子が数多く発見されていて、

日本書紀にも栽培の記述があるようです。

現在のような、甘みが強い果肉の柔らかい梨は、明治いこうに発見されたり、品種改良されたりして生まれたようです。

朝顔は、江戸時代に朝顔の品種改良が盛んにおこなわれて、

珍しい品種も数多く作出されたようです。

真源寺で行われている「入谷朝顔市」が有名ですね。

梨も万葉集に詠まれているのだろうか。

集中三首詠まれているようです。