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風景夢譚

楽しく学んだ歳時記の忘備録

179.夏・大暑:三十五候次候土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

明日(2016年7月27日)から7月31日までが、土潤溽暑です。

蒸し暑いことのようです。

極暑、炎暑、酷暑、草熱れ、草の息などの言葉で表される時期です。

二日前から裏山であざみが咲き始めました。

初めて見るあざみでした。

どうやらアメリカオニアザミのようです。

亜米利加鬼薊です。和名はやはり漢字がいいかな。

「漢字は日本語である」

「新潮日本語漢字辞典

sikihuukei.hatenablog.com

 

昨日(7月25日)撮った亜米利加鬼薊を貼り付けます。

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アザミは、キク科アザミ属およびそれに類する植物の総称のようです。

標準和名を単にアザミとする種はないようです。

スコトッランドの国花。

世界に250種以上、日本に100種以上分布しているようで、現在も新種が見つかることがあるようです。

で、手持ちの数少ない少し古い北海道の花図鑑でアザミ属の花を調べました。

1)エゾノキツネアザミ:花期7月下旬から9月

2)チシマアザミ:6月から8月

3)エゾノサワアザミ:7月から8月

4)マルバヒレアザミ:6月下旬から9月

5)ヒダカアザミ:6月から8月

6)サワアザミ:9月から10月

7)オオノアザミ:8月下旬から10月

8)セイヨウオニアザミ(アメリカオニアザミ):7月から9月

9)エゾヤマアザミ:8月から9月

10)タカアザミ:7月から9月

11)ヤグルマアザミ:8月から9月

12)ナガバキアザミ:7月下旬から9月

13)コタカネキタアザミ:7月から9月

14)フォリイアザミ:7月から9月

赤やピンクや赤紫の花です。

他の色の花もあるのか探したのですが、探せませんでした。

亜米利加鬼薊をセイヨウアザミとしていました。

アメリカアザミの原産地は、どうやらヨーロッパで、アメリカに帰化後、日本に帰化したようです。

北アメリカから輸入された穀物や牧草に混入して持ち込まれたようです。

1960年代に北海道で初めて確認され、本州や四国でも定着しているようですが、特に北海道で多いとのこと。

北海道の花図鑑に記載されているのも納得。

利尻島世界遺産知床国立公園などに侵入し、在来種と競争し駆逐しているとか。

ニホンジカは食べないため、鹿の多い地域では増えているようです。

酪農地帯では放牧地の害草と知られ、外来生物法により、要注意外来生物に指定されているようです。

きれいな可愛い花に巡りあてたのですが、撮影後切り取りました。

種子はタンポポのように綿毛で風に乗って拡散するようです。

標高100mの裏山まで飛んできたようです。

裏山で咲いている場所は、家のすぐそばですので標高は80から90mでしょうか。

草丈は、1.6mほど。

裏山にはチシマアザミに似た色の花のアザミが咲いています。

種の分類難しいようで、種名がわかりません。

咲く時期で春薊、夏薊、秋薊と呼ぶようです。

小樽の四季区分を勝手に以下のように区分しています。

春:3月中旬~6月上旬

夏:6月中旬~8月下旬

秋:9月上旬~11月中旬

冬:11月下旬~3月上旬

裏山に咲くチシマアザミに似た薊も亜米利加鬼薊も夏薊ですね。

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セイヨウオニアザミの綿毛の着いた果実が風で飛散するところを見てみたなとも思ったのですが、刈り取りました。

縁が無かったのですね。

そう、あざみは万葉集には詠まれていないようなのです。

手持ちの本数冊を調べたのです。

近世の詩歌には、しばしば詠まれているようです。

「花さくや今十八の 鬼あざみ」 小林一茶

「世をいとふ 心薊を愛すかな」 正岡子規

なお、あざみの名は、古語でアザミの葉のようにちくちく痛むことを「あざむ」と言ったことから転訛したの通説のようです。

日本に自生している鬼薊も鋭い刺があるので、そのアメリカ外来種版として命名された可能性があると多摩の緑爺さんの「多摩丘陵の植物と里山の研究室」で説明されていました。

では、また。

あ、「あざみの歌」を忘れるところでした。

一度は歌ったことがあるのでは。

横井弘作詞・八州秀章作曲

山には山の 愁いあり 海には海の 悲しみや

 ましてこころの 花ぞのに

 咲きしあざみの 花ならば

高嶺の百合の それよりも

 秘めたる夢を ひとすじに

 くれない燃ゆる その姿

 あざみに深き わが想い

いとしき花よ 汝(な)はあざみ

 こころの花よ 汝はあざみ

 さだめの径(みち)は はてなくも

 香れよせめて わが胸に